水疱瘡といえば小さな子供に感染しやすい感染症の一つですね。
大人の場合は過去に水疱瘡を発症している人がほとんどです。ただウイルスが体内に留まる事で大人が再度発症する事もあるんです。
という事で水疱瘡の症状やうつる期間、また大人がうつる事もあるのかどうかも確認していきましょう。
Contents
水疱瘡の症状について
ではまず水疱瘡の症状について確認していきましょう。
水疱瘡は2週間の潜伏期間を経て発症します。
発熱
水疱瘡を発症すると37度~38度の熱が出ます。
発熱は3日~5日間程続き、水疱がかさぶたになる頃には熱が下がります。
通常は高熱になることはなく、高くても38度前後であることが多いです。ですが水疱瘡の症状が重くなると熱は上がり、解熱も遅くなる傾向にあります。
発疹
発熱とともに身体全身に赤い発疹が出ます。発疹はぽつぽつと出始めて次第に増えていきます。
発疹はお腹や背中など身体の中心部の方から広がっていく傾向にあります。発疹は半日~数日の時間をかけて全身へ広がります。
水ぶくれ
発疹は1日経つと発疹は水疱になり、かゆみを伴う水ぶくれになります。また発疹が水ぶくれに変わるとかゆみを伴います。
ここで厄介なのが掻いてしまうと跡が残ったりする事もありますなので小さい子供が発症した場合は注意が必要です。
水ぶくれは3日~4日程で水疱は次第にかさぶたになります。かさぶたがすべて治るまでは約3週間程かかります。
子供はついつい書いてしまいますが、出来る限り掻かないようにさせましょう。
水疱瘡のうつる期間や感染経路をチェック
水疱瘡のウイルスは感染力が強く周囲の方にうつる可能性があります。
なので感染期間や感染経路を知り二次感染を防ぎましょう。
感染期間について
水疱瘡は潜伏期間中にもうつる可能性があります。潜伏期間とはウイルスに感染してから症状が現れるまでの期間です。
水疱瘡の場合は約2週間とされています。特に発症の2日前からは特に感染力が強くなります。
潜伏期間が長い事から保育園など身の回りで水疱瘡が流行している場合は潜伏期間中にうつってしまっている可能性も十分にあります。
周りに水疱瘡に感染している子供がいるのであれば手洗い、うがいやマスクも徹底するようにしましょう。
うつる期間としては潜伏期間~発症して1週間程度はかかる可能性があると思ってください。
感染経路
水疱瘡の主な感染経路は飛沫感染、接触感染、空気感染の3つです。
飛沫感染
飛沫感染は咳やくしゃみなどで飛んでくる飛沫を吸い込むことによって感染します。咳で3m、くしゃみでは5mの範囲に飛沫が飛散するとされています。
咳やくしゃみをする時に手で覆っていても安全ではありません。本来飛散するはずだった飛沫は手に付着し、その手で人や物に触れることで接触感染してしまう恐れがあるので注意が必要です。
ウイルスを吸い込まない、またウイルスを飛散させないためにもマスクの着用が効果的です。
接触感染
接触感染は皮膚や粘膜など、ウイルスに触れることによって感染します。なお、扉や手すりなどを経由しても感染します。
飲食物の食べ回しは感染の原因になります。食器も同じものを使う場合は必ず洗いましょう。
接触感染は手洗いとうがい、アルコール消毒で防ぐことが出来るためこまめに手を洗うと良いです。
空気感染
空気感染は空気中のウイルスを吸い込むことによって感染します。狭い場所や乾燥している場所はウイルスの死滅まで時間がかかり感染しやすくなります。
部屋の温度はなるべく一定にし、加湿器などで湿度を保ちましょう。
水疱瘡は大人も感染することはあるの?
水疱瘡は子供に感染する…というのはご存知の方も多いと思いますが、大人でも感染するのか気になる所ですよね。
結論から言うと大人でも感染することはあります。大人になってから発症すると子供に比べて重症化のリスクが高くなります。
水疱瘡は完治してもウイルスは実は体内に潜んでいます。
健康の時は問題ないのですが免疫力の低下などが原因で水疱瘡ウイルスが行動を起こし「帯状疱疹」として再発する可能性があります。
帯状疱疹は体内の抗体が消えて抵抗力が落ちた時に水疱瘡が再発するといった事が理由で起こります。
水痘の免疫の持続期間は約20年といわれ、大体の大人が免疫が切れて重症化しやすい時期に発症してしまう傾向にあります。
症状が出る前に再度予防接種を
そのため、長い間水痘の予防接種を受けていない場合は抗体検査をすると良いです。
抗体検査によって体内の抗体が残っているか分かり、残っていない場合は再度予防接種を受けることをおすすめします。
大人が水痘の予防接種を受ける場合、任意接種のため保険適用外となり料金は全額自己負担になります。
相場は大体6000円~10000円程です。
水痘ワクチンは子供の予防接種に使われることが多いため子供は予約せずとも受けられることがあります。
ですが大人は水痘の予防接種をすることがあまりないため備蓄がないことが多いです。大人が水痘の予防接種を受ける際は予約をすると確実です。
関連記事:水疱瘡の予防接種にかかる費用などについて感染した際の対処法について
水疱瘡は発症してから2日以内の投薬が重要になります。
症状は出ていないけどいつもと違う、または赤い発疹が出たらなるべく早く医療機関を受診しましょう。
アトピー性皮膚炎などで皮膚に炎症が起きていたり病気を持っている人は、通常の人に比べ重症化する確率が高くなるので一刻も早く受診すると良いです。
2日以内に抗ウイルス薬を服用することでウイルスの増殖と重症化を抑えることが出来ます。
なお、医療機関ではかゆみ止めや抗生物質も処方してもらえるため、掻きむしってとびひしてしまわないうちに受診しましょう。
水疱瘡は発疹と同時に熱が出ることがありますが、市販の解熱剤や風邪薬は服用してはいけません。急性脳症や肝臓障害を引き起こす恐れがあります。
高熱になる事はそこまで多くないのですが、もし熱がひどい場合は医師に相談して対処法などを確認するようにしましょう。