インフルエンザ脳症の症状や原因について

寝込む

インフルエンザ脳症とはインフルエンザを発症した1歳~5歳程の年齢の幼児が発症しやすい病気です。

神経系の症状が現れ、脳や神経へ大きなダメージを与えます。

インフルエンザに感染した幼児全員が発症するわけではありませんが、発症率が高く小児科でも幼児がインフルエンザを発症すると注意を促される程危険な病気です。

一体インフルエンザ脳症の原因は何なのでしょうか?今回はインフルエンザ脳症の症状と原因、後遺症や対処法について説明します。

スポンサードリンク

インフルエンザ脳症とはどういった症状?

チェック

インフルエンザ脳症はインフルエンザを発症して高熱が出て数時間~1日で症状が現れます。

けいれん

60~80%の多くの発症者に見られます。

全身が硬直したまま震える硬直性のけいれんが多いです。短い時は1分程で10分以内の短い時間の場合は熱性けいれんの可能性が高いです。

インフルエンザでは高熱が出るので、インフルエンザ脳症ではなくても熱性けいれんでけいれんを起こす可能性があります。

けいれんが10分以上続く、何回も繰り返しけいれんが起きる、けいれんが左右対称ではない場合は熱性けいれんではありません。

対処法について

けいれんが起きた場合、まずは落ち着いて正しい処置をしましょう。落ち着く事が一番大事です。

  • まずは衣服を緩めます。
  • 首周りから緩めるとスムーズです。
  • 身体は仰向けにし、吐瀉物が喉につまらないように顔は横向きにします。
  • 発作の継続時間、けいれんの左右の差や目の動きを観察します。
  • 医療機関を受診するとけいれん中の様子を聞かれます。
  • その頃に忘れてしまっていては意味がないため、けいれん中の内容は書き留めておきましょう。
  • 吐瀉物で口や鼻が汚れている場合は拭き取り、体温を測りましょう。
  • 体温も書き留めておくと良いです。
  • 病院に行くまでは口から飲食物を与えてはいけません。
  • 幼い子供はけいれんを起こすことが多く、時には呼吸が止まってしまうこともあります。
  • けいれんが治まるまではそばを離れず、処置が終わり次第救急車を呼びましょう。
  • 医療機関へ連絡をして指示を指示を仰いでから受診するとなると、救急車を呼ぶより時間がかかります。
  • けいれんは幼い子供の場合さまざまな病気で起こります。
  • 素人には病気の判別がしにくく、場合によっては急を要することもあります。
  • そのためけいれんが起きた場合は救急車の方が早く対処出来ます。

と説明しましたが、パニックになって頭に入らない事もあります。まずは救急車を呼んで対応をしっかり聞くという事を第一に考えましょう。

意識障害

呼んでも返事をしない、痛みや刺激に反応を示さないといった症状が現れます。

高熱で意識が混濁し、自分が起きているのか寝ているのか自分で分かっていないため起こります。

寝ぼけている場合と判別しにくいですが、寝ぼけている場合は目が覚めてくるにつれて意識がはっきりしてきます。

意識が混濁している間は注意深く観察し、ある程度時間が経過しても意識が回復しない場合は救急車を呼ぶか医療機関に連絡しましょう。

異常行動

人を正しく認識出来ず、両親の顔を見間違えたり判別出来ないといったことが起こります。

・その他にも食べ物ではないものを食べ物と勘違いしたり、アニメのキャラクターやいるはずのないものが見えたりと幻覚が見えることがあります。

・ろれつが回らず意味が分からない言葉を発したり、急に泣き出したり怒り出したり怯えたりと感情の起伏が激しいことも特徴の一つです。

・高熱が出ている時は熱性せんもうが起こりやすく、インフルエンザ脳症の異常行動の症状は熱性せんもうと症状が似ています。

・ですが熱性せんもうの場合は比較的短い時間で回復します。

・それに比べ、インフルエンザ脳症の場合は症状の継続時間が長いです。

長いといっても症状の継続時間には個人差があるため、異常行動が見られたらすぐに医療機関に連絡して指示を仰ぎましょう。

インフルエンザ脳症は重症化すると呼吸停止や臓器障害、血管がつまるなど命に関わる事態になります。

医療機関に連絡して指示を仰ぐのも一つの手段ですが、一刻も早く対処するためには救急車を呼ぶ方が適しています。

インフルエンザ脳症になる原因ついて

チェック

インフルエンザ脳症の原因は今のところ解明されていません。仮説として下記の要因が考えられています。

インフルエンザウイルスは感染後しばらくは鼻の粘膜にいます。鼻の粘膜で増殖して全身に広がり、インフルエンザを発症します。

インフルエンザ脳症という名前からウイルスが脳に広がることによって発症すると思いがちですが、インフルエンザ脳症は脳にウイルスが侵入していなくても感染する可能性があります。

インフルエンザウイルスは毒性が強く、この毒性から身体を守ろうとする免疫系は大きなダメージを受けます。本来ならば病原体を排除して免疫をコントロールする「サイトカイン」という物質が働きます。

このサイトカインには多くの種類が存在し、多くの種類のサイトカインが連携を取り合うことで働いています。ですがインフルエンザウイルスはこの免疫をコントロールするサイトカインネットワークに障害を起こします。

ネットワークが異常をきたすと過剰な免疫反応を起こし、それによって「高サイトカイン血症」という状態になります。
高サイトカイン血症になったことで脳では「高サイトカイン脳症」が起こり、免疫が機能しなくなって症状が現れます。

インフルエンザ脳症では多くの細胞がダメージを受けます。重症化すると命に関わる危険な病気です。


スポンサードリンク

インフルエンザ脳症は後遺症が残る?

ぐったり

インフルエンザ脳症は脳にダメージを与える病気です。そのため後遺症が残る確率が高いです。

発症者の約30%の人に後遺症が残るとされています。

さらにインフルエンザ脳症は死亡する確率も高いです。死亡率としてはインフルエンザ脳症を発症した人のうち30%という数字が出ています。

人数に置き換えると5人に1人といった決して少なくない数字です。運動麻痺や視覚、聴覚などの身体障害、知能低下や精神遅滞などの精神障害、てんかんなどの脳障害が多いです。

インフルエンザ脳症による後遺症はリハビリによってある程度は回復します。ですが完全に後遺症を回復させることは不可能に近いです。

インフルエンザ脳症は早く対処すればする程後遺症が残る可能性は低くなります。

症状はどれも見ていれば気がつくことが出来るため、様子がおかしいと感じたら早急に対処することが大切です。

インフルエンザ脳症の対処、治療法について

対処法

ではもしなってしまった際の対処法、治療法について確認していきましょう。

対処法

インフルエンザ脳症はインフルエンザを発症することによって発症します。

インフルエンザを発症すると高熱が出るため、市販の解熱剤を服用する人も多いです。ですがインフルエンザ脳症の場合は市販の解熱剤の服用は厳禁です。解熱剤の種類によっては症状を悪化せせてしまうことがあります。

インフルエンザ脳症で受診するとアセトアミノフェン系の解熱剤を処方されます。

症状の悪化を防ぐためにも医療機関で処方された薬以外の服用は避けた方が無難です。

もし市販薬を服用する場合は服用前に医師に相談してみましょう。

治療法

インフルエンザ脳症は進行が早いです。

ですが早期治療することで重症化と後遺症を防ぐ可能性が高まります。

インフルエンザ脳症では支持療法と特異的治療の2種類の治療法が用いられます。

支持療法では心肺機能の維持と安定のために体温や呼吸、血圧を測ります。必要とあらば人工呼吸器や点滴も使用します。

特異的治療では免疫力の異常を抑えるための治療法です。免疫を抑制するためのステロイドを大量に投与します。

といった方法で治療していきます。とにかく早く対処するという事を第一に考えましょう。

最後に

インフルエンザ脳症の症状や対処法について紹介してきました。

インフルエンザ脳症は後遺症が残る可能性がある程の怖い症状です。早期治療をする事が後遺症を残さない為に重要になってきます。

スポンサードリンク

上記のような症状が出たらまずはいち早く救急車を呼び、自分が出来る対処法をしっかりおこないましょう。