破傷風の症状とは?

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生後3ヶ月から始まる予防接種でワクチンが定期接種対象となっている破傷風。

病名は知っていてもインフルエンザや感染性胃腸炎のように日頃発症する危険性がないと思い、症状などは知られていないことが多いです。では、破傷風とは一体どんな病気なのでしょうか?

今回は破傷風の初期症状から原因と感染経路、治療法、予防法と注意点について説明します。

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破傷風の症状について

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破傷風には4つの種類があります。破傷風の症状は5段階に分けられます。

潜伏期

破傷風の潜伏期間は3日~21日程で発症します。

破傷風の潜伏期間は人によっては短かったり長かったりと幅が大きいことが特徴です。発症までの時間が短い程死亡率が高くなると言われています。

破傷風は潜伏期間に自覚症状はないため、発症してから気がつくことが多いです。

ですが、破傷風はこの潜伏期間の間にどれだけ適切な処置を施せるかが重要になります。そのため古くなった刃物や金属、土や泥などが傷口に付着する場所で怪我をした場合は早急に医療期間を受診しましょう。

大人になると子供の頃に受けたワクチンの効果は切れてしまっており、最近は定期予防接種を受けていない子供も多いです。大人や定期予防接種で破傷風ワクチンを接種していない子供は特に気をつけましょう。

第1期

全身に倦怠感が現れます。

他にも顔の歪み、舌のもつれ、肩こりなどの症状が出ますが、疲れていたりする場合は疲れからの症状だと勘違いし破傷風の症状だと気がつきにくいです。

ポイント
第1期は診断が困難ですが、少しでも異常が見られる場合は必ず医療機関を受診しましょう。

はっきりと診断がつかなくても、少しでも破傷風の恐れがあれば処置を施してもらうことが出来ます。

第2期

症状が進み第2期に入ると症状が分かりやすくなります。

第2期には開口障害が現れます。開口障害は顔の筋肉がこわばることで発症します。

開口障害では口が開けにくく常に歯が噛み合った状態になるため、食事が困難になります。

この状態であればまだ完治の見込みはあります。ですが症状が第3期まで進んでしまうと完治はほぼ絶望的となります。

そのため少しでも口が開けにくいと思ったらすぐに医療機関を受診しましょう。

第3期

第3期まで症状が進むと小さな音や光に反応して全身にけいれん症状が現れます。

呼吸するための筋肉もけいれんを起こし、最悪の場合呼吸困難を引き起こす可能性があります。そのため、症状が第3期まで進むと人工呼吸器が必要となります。

第3期に突入すると破傷風の痛みが全身に渡ります。

痛みによって筋肉が損傷したり、けいれんの時に身体が反り返った時に背骨が骨折する恐れがあります。第3期に入ってしまうと呼吸や血圧の管理を必要とするため入院しての治療となります。

第4期

回復期です。正しい適切な治療を施すことによって回復します。

ですが回復するのはあくまで適切な治療をほどこした場合です。気づかなかったりと治療せずに放置すると破傷風は死に至ります。

破傷風の致死率は10%以上を占めているため、破傷風を治すためには治療が必要です。


といった流れが破傷風の初期症状から回復期までの流れになります。

ここまで読んでいただいた方はすでにご理解されているかもしれませんが、破傷風は早期診断、早期治療が非常に大事になってきます。

少しでも身体の症状がおかしい状態が続いているな?と思ったら医療機関にいくようにしましょう!

破傷風に感染する原因は?感染経路をチェック

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破傷風は破傷風菌という細菌に感染することで発症します。

破傷風菌は全国に分布し、土や泥の中に生息しています。破傷風菌は高温や乾燥に非常に弱いですが、生き残りを形成する種子を作り出すことで長く生存することが出来る細菌です。

破傷風菌には土いじりや転倒、犬や猫に引っかかれることなどで感染します。さらには錆びた刃物や釘で怪我をすることでも感染します。

新生児は臍帯処理の際に衛生的ではない環境や器具の使用により、臍帯を切断した時に感染してしまう恐れがあります。擦り傷など非常に小さな傷でも感染する恐れがあるので注意が必要です。

破傷風菌は体内で増殖し、身体に毒素を広めていきます。


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破傷風の治療法について

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破傷風には4つの種類があります。

・一般的に見られるけいれん症状が全身に現れる「全身性破傷風」
・けいれん症状が限定的な部位にのみ起こる「限局性破傷風」。
・頭部から感染し、顔面の神経などの脳神経系を麻痺させる「頭部破傷風」。
・そして出産時、臍帯処理の際に感染する「新生児破傷風」

の4つです。

破傷風と診断されたら傷口の洗浄と抗生剤の投与を行います。まずは傷口の洗浄をするために一度傷口を開きます。異物や壊死してしまった細胞組織を取り除きます。

破傷風菌は空気が触れている場所では活動出来ませんが、一度体内に入り込んだ破傷風菌は傷口の洗浄だけでは排除することは出来ません。なお、破傷風菌は消毒液では死滅しません。

他の病気を防ぐためにも消毒は必要ですが、破傷風の予防や治療として消毒液は効果を発揮しないので正しい処置が必要です。

破傷風を防ぐためには怪我をしたら病院に行くことが最適です。怪我をして6時間以内に正しい処置を施すのが好ましいとされています。

その後点滴で抗生剤を投与します。

混合感染を予防するためにペニシリンという抗生剤を使用します。けいれん症状が見られる場合は抗けいれん剤やマグネシウム剤を投与します。

症状が第3期まで進行している場合は入院となり、常に呼吸や血圧などを測り全身管理が必要となります。

破傷風の予防や注意点について

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治療したとはいえ、絶対に後遺症が残らず完治するわけではありません。

中には早期発見と早期治療を心がけても後遺症が残ってしまう人もいます。そうならないためにも、一番大切なのは破傷風を予防することです。

ワクチンの持続期間は個人差がありますが、大抵の人は20歳を過ぎる頃には効果が切れてしまっています。

関連記事破傷風の予防接種の効果や副作用。料金について

なので「子供の頃に予防接種を受けたから大丈夫」と安心せず、20歳を過ぎてからもう一度予防接種を受けるのが好ましいです。

大人になってから受ける場合は生後3ヶ月以降に破傷風のワクチンを接種していたかどうかで回数が変わります。

生後3ヶ月以降に破傷風ワクチンを接種している場合は1回の接種で免疫を獲得出来ますが、破傷風ワクチンを一度も接種したことがない人は破傷風の基礎免疫が体内にはありません。

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そのため、基礎免疫を作るためににも破傷風の予防接種を3回受ける必要があるので注意が必要です。